雪道や凍った道路の転ばない歩き方|寒冷地の住人が伝授するよ

応急手当

関東地方の大雪により、東京では200人を超える方が転倒してケガを負ったようです。

大雪の東京、転倒で215人搬送…9歳から97歳
【読売新聞】 東京消防庁によると、東京都内では6日から7日午前9時に、降雪による路面凍結などの影響で9歳~97歳の男女215人が転倒してけがを負い、病院に搬送された。いずれも症状は軽く、重傷者はいないという。

都心部での雪は山間地と違ってすぐに溶けてしまうでしょうが、それでも10cm以上積もれば1日中残っている歩道もあると思います。
雪が降った日はスニーカーやスノーブーツで通勤・通学されるほうがが安心です。
それでも都会で働く方の足元と言えば革靴が多いでしょうから、靴底に大きな溝はなくクッション性もあまりなく、雪や氷の上はツルッツルに滑るでしょうね。お気を付けください。
さて、どんなに対策をしても雪道では転倒のリスクはつきものです。
ここでは、転ばない歩き方、転んでもケガをしない手法をご紹介します。

歩幅は大きすぎず外股に

雪道ですたすた、ホップステップジャンプで歩く方はまずいないでしょう。
歩幅の目安は20cmとか言われていますが、それより、スピードと歩む方向がポイントです。
足を踏み出す方向は、体の中心より、やや外側を意識します。
体の中心に足を踏み出すのがモデル歩きなら、それの反対ですね。
イメージとしては、スピードスケートの選手が氷上で足を踏み出すような感じです。
すり足に近いような高さで、やや外へ足を踏み出して、前後だけでなく、左右の滑りにも対応するようにします。

中心から外側に足を踏み出します
反対側も外へ踏み出します


歩幅より踏み出す方向を意識しましょう

歩幅は踏み出したときに後足のかかとが浮かないぐらいで大丈夫です。

足先から接地し足裏全体を使って歩く

やや前傾姿勢となって膝関節を柔らかく使います。
このことにより、後ろに転倒することを防止します。
前足の接地はつま先側から(もしくは垂直に)下して足裏全体が付くようにし、後ろ足のかかとは浮かないようにして蹴りだします。

足裏全体で接地します

必殺の応急対策|靴に靴下を履く

ツルツルの革靴だし、ちょっと急いでいるし・・・必殺技がありますのでいくつか紹介します。
1.靴に靴下を履く
ただ、このケースはかなり大きな(伸縮率大)靴下がいります。女性が男性用の靴下を履いて~というパターンくらいでしょうか。
2.靴にハンカチやロープを巻く
ハンカチはひも状によりをつけて巻き付けます。雪国の人が荒縄を巻き付けていたのと同じです。
3.1cm以上幅のある輪ゴムを巻く
歩いているうちに切れるので量がいります。
4.100均で売っているマジックテープの結束バンドを巻く
といった手法があります。
あくまで緊急処置ですので過信はしないでください。

転んでもケガをしないために気をつけること

歩き方の改善や滑り止め対策をしていても、転ぶときは転びます。
後ろ向きに転ぶことは、後頭部を強打したり、首を傷めたりと大変危険です。歩くときは前傾姿勢でかかとに重心をおかないようにしましょう。

間違っても後ろ向きに転ばないように。

転んでしまった時には、しっかり両手で受け身をとります。片手で突っ張るような受け身をしてしまうと、手首の骨折や肩の脱臼など思わぬケガをしてしまいます。
前受け身で、顔面を守るよう転びましょう。
そのため、絶対にポケットへ手は入れてはいけません

転びやすいポイントは特に気をつける

バスやタクシーの乗降場所:踏み固められた場所は表面がツルツルになって滑りやすくなります。特にバスのステップから降りる際は、片足しか接地していない瞬間があります。手すりなどをつかんで、両足で接地するまでバランスが崩れても対処できる姿勢をとりましょう。

車の出入りがある歩道:踏み固められた上に表面がしっとり濡れているようなところは、スケートリンクと同じです。それまでと同じようなつもりで歩いていると、いきなり滑りやすくなっていてバランスを崩してしまう恐れがあります。心構えがあればある程度対応できますので注意しましょう。

横断歩道の白い部分:踏み固められた場所であるうえに表面のテカリ具合や凹凸がわかりづらく、信号のかげんで時間をかけてゆっくり歩くことも場合によってできません。できればアスファルトの部分を歩きましょう。

表面が光っているところ(つるっとしている、濡れているように見える):滑るメカニズムは雪と靴の間にある水です。ツルツルした表面が濡れているように見えたら滑るサインです。踏み固めていない場所があるのなら、そこを通ったほうが安全かもしれません。

表面が水でぬれているような場合は滑ります

地下鉄などの階段:屋外から地下に通ずる階段の下りはじめも滑りやすいポイントです。雪がないと思って油断していると、靴底の雪により滑ってしまう恐れがあります。また、歩いた人が落とした雪もあるでしょうから気をつけましょう。

タイル張りや石畳のところ(屋内でも):タイル張りや石畳の上は表面がなめらかなうえに地熱が伝導しにくいためか、凍っていてとても滑りやすくなっています。また、雪のないところ、例えば外から店内に入った瞬間なども危険です。靴底に付着した雪が原因で滑ってしまうかもしれませんので注意してください。

石畳のところは要注意

冬に雪は降るものです。
四季があるから日本なので、雪とも上手に付き合っていきましょう。
転んでもケガをしたりしなよう気をつけましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。

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