NHKのエマージェンシーコール~緊急通報指令室~ 所感

雑記

2022年1月13日(木)にNHK総合で放送された「エマージェンシーコール」という番組を拝見しました。3年間、この部門にいましたが、まさに119番通報のリアルがそこにありました。

思わぬ事件や事故、ケガや病に見舞われたとき、24時間365日応答してくれる119番通報。赤ん坊が泣き止まないと心配する人、深夜に不安を抱えて電話をかける人、そして思いがけず訪れた家族の一大事…通報者と緊急通報指令室のオペレーターの会話だけで今の日本を描くノンフィクション番組。今回の舞台は、年間およそ30万件の通報が寄せられる横浜市消防局。救急車・消防車が出動するまでの知られざるドラマとは。

番組紹介サイトから
119番通報の指令室に密着!通報の声だけで紡ぐ30分間 エマージェンシーコール ~緊急通報指令室~
119番通報の指令室にカメラが密着!通報を受けるオペレーターと、通報者の会話だけで描くノンフィクション番組。ヨーロッパやアメリカで人気のシリーズが日本初上陸。

Twitterでの反響もすごかった

それぞれがピックアップしたエピソードに自分が体験した通報を重ね合わせて回顧しました。

消防の通信指令員は、口頭指導というのを行います。
簡単に言えば、手当のアドバイス。
耳から入る情報だけを頼りに、電話の向こうの状況を連想して必要な手当てを指導します。
最も緊張するのが「心肺停止」のときの「胸骨圧迫心臓マッサージ」。
「今倒れている人のために、できる限りのことをしましょう」
「私、数字を読みますから、一緒になって押してください。1,2,3,4,5・・・・」
番組では泣きながら、謝りながら、一生懸命に胸骨圧迫する通報者(娘さん)が取り上げられていました。

肉親の不幸に直面した、まさに今起きようとしているとき、狼狽する通報者に対して
「がんばりましょう」「やってみましょう」
と声をかけながら、通信指令員は淡々と手順をこなしていきます。
自分の経験上ですが、声は冷静でも、内面は結構ズタズタなんです。
また、救急隊員としての経験から、自分がその場に向かうことができないもどかしさもあります。

一方的な嫌味通報はほんとやめてほしい。
自分たちは構わないけど、119番回線ってさ限りあるのよね。
指令台も無限にあるわけではないので、その辺は本当に必要な時にかけてきてほしいと常々思います。

共感「夜の通報が減らない」

番組の中で、指令室員が言ってたけど
これ、わかります。
みんな、何かを抱えて生きてるんだよね。
誰かにそれを聞いてほしいんだよね。
それが、たまたま119番通報だったということです。
指令室員は、そんなときでも寄り添います。力になれることを探ります。

通報者のほとんどは冷静じゃない

数千件の通報をとりましたが、大体の通報者は冷静じゃありません。
でも、相手の調子に乗ってこちらもテンション上げてたら二流なんですよね。
かといって、のらりくらりだと「速くしろや!」って怒鳴られる。
番組内でもその手の通報があって「あるある」と納得。

通信指令員は、こんな時でも相手の気持ちを逆なでしたり、妙に刺激したりしません。
先方のうっぷんは、現場に向かった救急隊員たちに向いちゃいますからね。

119番通報って、一生に何度もするもんじゃないし、一度もせずに暮らせることが幸せなんです。
でも、その稀有な119番通報というシーンにおいて、一日何百件受信しようが通信指令員はおざなりな対応をしません。
どんなときでも、困っている人に寄り添って最善を尽くしたい。
それが通信指令員の共通認識です。

次回あるんだったら放送が楽しみだなぁ。

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