救急救命士の受験資格がとれる大学まとめ|令和4年度

就職

救急救命士になるためのルートには、おおむね2つの選択肢があります。

1.消防官として経験を積んで養成所で約半年勉強する。
2.大学や専門学校で勉強する。

そのうえで国家試験に合格して資格を取得します。
消防官から救急救命士になるためには、5年以上または2000時間以上の救急業務を経験しなければなりません。それに、消防官全員が養成所に入れるわけではないということも知っておく必要があります。職員数100人以下の小規模な消防本部なら、声がかるかもしれませんが人事に起因することですので絶対ではありません。でも、このルートで救急救命士になれたら、学費はすべて税金で賄われますし、勉強している間も給料が支払われますからコスパは最高ですね。

医療職として救急の道を行きたいんだという方は、就職の前に大学や専門学校を卒業して自力で救急救命士資格を取得するしかありません。専門学校で最短2年、大学は4年間勉強して受験資格を得ることができます。ここでは、全国の主要な大学を紹介しますので、皆さんの進路の参考にしていただければ幸いです。

なお、納付金や合格率を含む情報は執筆時(令和4年1月)のものですのでご注意ください。最新の情報はオフィシャルサイトなどでお調べください。校風はあくまで筆者の私見と卒業生の口コミ情報がもととなっていますので責任は持てません。ご承知おきください。なお、登場する教授陣は実名で書かせていただきます。

国士舘大学

体育学部スポーツ医科学科が対象の学科です。国家試験出願者数は155人で国内断トツの人数を誇ります。合格率は89.7%と平均よりやや高め。東京マラソンなどで救護ボランティアとしてAED隊を結成するなど、スポーツイベントの救護体制構築の先駆者として田中秀治教授は超有名。また、張替喜世一教授は消防職員としてのキャリアを持つたたき上げ。救急救命士黎明期をけん引した三銃士の一人で、JPTECやMCLSなど実践教育技能コースに並々ならぬ貢献をされている方です。
また、大学院を出られた方は教員として全国各地で活躍されています。いわば国士舘一派ともいえる組織で、全国どこに就職しても人のつながりがあるといえるくらい大きな人脈を得ることができます。
入学金を含む1年次納付金は1,729,000円(教材費別)。

本学科は4年制大学として日本で初めての救急救命士の国家試験受験資格を取得できる学科です。救急患者を病院に搬送するまでの医療を行うための充実が急務とされる日本の現実に対応。救急救命士の国家試験受験資格を取得できる医学理論、救急医学について学びます。また救急面だけでなく、高齢者や幼児、身体障害者への対応、国内外の災害救助に関する正しい知識や技術を、実践的に学びます。

https://www.kokushikan.ac.jp/faculty/PE/department/medical_science/ から引用
スポーツ医科学科/学科紹介|国士舘大学 体育学部
国士舘大学体育学部公式ホームページ。東京都世田谷と町田、多摩の3キャンパスに7学部14学科・10研究科をもつ総合大学。大学概要、キャンパス紹介、学部・研究科、学生生活、入試情報、国際交流、教員一覧、公開講座など、国士舘大学に関する情報をご覧いただけます。

帝京平成大学

健康メディカル学部・健康医療スポーツ学部救急救命士コースが対象となります。帝京大学グループの大学です。救急救命士の学び舎は池袋にある10階建てのキャンパスとなります。なんといっても立地。都心からのアクセスは最高で、施設もきれいで最新設備が整っています。国家試験出願者数は105人で合格率は91.1%と高め。
入学金を含む1年次納付金は1,473,300円(教材費別)。

帝京平成大学は

■徹底的な実学教育
帝京平成大学では、”実学”を徹底的に重視した教育や実践の場を用意。
特色あるそれぞれの分野で、キャリアに直結する実践能力を身につけます。

■約50種類の資格がとれる
将来有望な資格取得のために、実学教育で全学をあげて支援を行っています。
医療系の学びでは、例年全国上位の国家試験合格者を輩出しています。

■首都圏に4つのキャンパス
通学や実習先へのアクセスに便利な立地。
優れたロケーションでキャンパスライフを満喫できます。

https://www.thu.ac.jp/aboutus から引用
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日本体育大学

保健医療学部救急医療学科が対象となります。VRによる授業など先進的な取り組みが有名です。横田裕行教授は日本救急医学会の元代表理事で、日本の病院前救急医療体制の発展に最前線に立ってこられた方です。消防機関だけでなく医療機関で働くことをフォーカスした教育をされているとも聞きます。救命救急センターやドクターカー、ドクターヘリ、DMAT隊員といった職場を目指す方ならマッチしているかもしれません。国家試験出願者数は62人で合格率は88.1%と大学の中では平均レベルの合格率。入学金を含む1年次納付金は2,048,000円(教材別)。

医療従事者として必要な医学知識に加え、救急救命に関する法的知識や科学的考察力・分析力を習得。プレゼンテーション能力や患者とのコミュニケーション能力なども養い、総合的な医療人の育成を目指します。

災害医学や救急車同乗実習などを導入。専門知識・技術を習得するとともに、精神的・心理的アプローチや地域住民との関わりなども学びます。

https://www.nittai.ac.jp/gakubu/medical/kyukyu/index.html 救急医療学科の特徴から引用
救急医療学科|日本体育大学

帝京大学

医療技術学部スポーツ医療学科 救急救命士コースが対象となります。医学部の坂本哲也教授が救急医療の分野では超有名。校舎は附属病院のある板橋キャンパスで都心からはそう離れてはいません。国家試験出願者数は54人、合格率はなんと100%でした。入学金を含む1年次納付金は1,884,000円(別所諸経費が必要)。

医療の高度化、専門化が進む中、チーム医療の重要性はますます高まっています。2012年度より板橋キャンパスで4年間一貫教育が可能となり、同じキャンパスに医学部、薬学部、医療技術学部の3学部が集結したことで、異なる学部の学生同志のコミュニケーションが円滑になりました。さらに、「ヒューマンコミュニケーション」といった医療系学部の共通科目を一緒に学ぶことでチーム医療を実践的に学ぶことができます。また、医学部附属病院が隣接しているので、実習先としてはもちろん、最先端医療の現場を常に意識しながら学ぶことによって、知識と技術を兼ね備えた医療技術者を育成します。

https://www.teikyo-u.ac.jp/faculties/medical_tech 帝京大学医療技術学部サイトより引用
スポーツ医療学科 救急救命士コース
医療技術学部についてのページです。医療技術学部では、これからの医療を支えるプロの育成をめざします。

新潟医療福祉大学

医療技術学部救急救命学科が対象となります。日本海側唯一の4年制救急救命士養成学科です。2021年3月卒業生就職内定率が100%をうたっています。国家試験出願者数は52人、合格率は96.2%と高い数値です。入学金を含む1年次納付金は1,850,000円(別途諸経費等が必要)。

学びの特色
救急救命士国家資格に加え、関連する多様な資格取得が可能。
“救急救命士国家試験”と“公務員採用試験”のダブル合格を目指す万全のサポート体制。
充実した施設・設備での実習を通じて、実践的な技術を身につける。

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/em/ 公式サイトより引用
学びの特色 | 救急救命学科 | 新潟医療福祉大学

杏林大学

保健学部救急救命学科が対象です。少人数制で救急専門医や元消防職の講師からうける、きめ細やかな指導がうりです。医学部の山口芳裕教授は救急救命士育成のキーマンで救命救急一筋の先生。附属病院の高度救命センターで山口先生から指導を受けることがあるかも。国家試験出願者数は47人で、合格率は83.0%でした。 入学金を含む1年次納付金は 1,988,370円(諸経費別)。

杏林大学保健学部では2000年、4年制大学としてわが国で初めて救急救命士課程を開設。以来、消防をはじめとした各分野に、多数の資格取得者を送り出してきました。今後、救急救命士は国際的な救援活動などにおいてもその活躍が期待されています。本学救急救命学科は、医学部を持つ大学にある救急救命士を養成する学科としては数少ないものです。医学部との連携により、質の高い救急医学教育と付属病院高度救命救急センターでの実習のほか、きめ細やかな模擬実習を行い、優れた判断力を持った即戦力となる救急救命士を育成します。

http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/health/emergency/about/message/ 公式サイトより引用
救急救命学科 | 杏林大学
杏林大学のウェブサイト。三鷹市、八王子市にキャンパスを展開。入試情報、資料請求、学費、オープンキャンパスなど。

京都橘大学

健康科学部救急救命学科が対象です。京都山科からほど近い山際にきれいなキャンパスが建っています。もとは女子大だったこともあり、京都という地もあってか少し上品な印象があります。関根和弘教授は消防職歴者で黎明期の救急救命士制度を支えた三銃士の一人です。国家試験出願者数は46人で、合格率は数年間100%を誇っていて、今も93.5%と高い値をキープしています。入学金を含む1年次納付金は1,364,000円(別途教材や父母会費など必要)。

救急救命士国家試験において高い合格実績
経験豊かな医師や救急救命士を教員に迎え、高規格救急車や最新設備が整った実習室を完備し、実践力を養います。2019年・2020年の国家試験合格率100%達成につづき、2021年3月の卒業生も合格率93.5%(全国平均86.7%)と高い実績をあげました。また、公務員試験を受験した2021年3月卒業生の約80%が合格しました。毎年多くの救急救命士や消防官が巣立っています。

https://www.tachibana-u.ac.jp/faculty/health_science/elg/index.html 公式サイトより引用
救急救命学科 | 健康科学部 | 学部・大学院 | 京都橘大学

明治国際医療大学

保健医療学部救急救命学科が対象です。京都府南丹市の自然豊かな小高い丘に附属病院とともにキャンパスがあります。特徴は何といっても高層ビルでの火災・地震などで取り残された傷病者の救助方法を学べるところ。キャンパス内に設置された都市型救助訓練専用の施設を活用して、レスキュー隊さながらの訓練を行っています。医療機関で働いたとしてもDMAT隊員で即戦力となるかも。木村隆彦教授は水難救助法「浮いて待て」の第一人者として有名。消防職歴もあるので実践的な学習が期待できます。国家試験出願者数は34人、合格率は88.2%と平均並みでした。入学金を含む1年次納付金は1,700,000円(別途学外実習費などが必要)。

キャンパス内に16診療科を有する大学附属病院を設置。この恵まれた環境を活かして救急救命学教育を実践的に学びます。
3年次で行う救命救急センター等の救急病院での臨地実習に備え、本学の附属病院において、さまざまなスキルを持つメディカルスタッフ(医療専門職)が連携・協働して、患者さんにアプローチするチーム医療を学びます。

https://www.meiji-u.ac.jp/education/kyukyu/feature/ 公式サイトより引用
保健医療学部 救急救命学科 | 明治国際医療大学
南丹市日吉町。学院創立90周年。附属病院や充実の体育施設を有し、京都丹波の地で看護・医療・スポーツ医療の未来を担う鍼灸師・柔整師・看護師・保健師・助産師・トレーナーを育成。

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